調査時間を超短縮!自分専用の24時間シニアコンサル「Joule for Consultant」を使い倒す方法

AI

はじめに|深夜の「SAP Helpの迷宮」で立ち止まっていないか?

SAPコンサルタントの仕事は、一言で言えば「調査」の連続です。

要件定義で顧客から投げられる「これ、標準でできますか?」という問い。
テスト後半で突然発生する「なぜかこのタイミングでだけエラーが出る」という事象。

そのたびに私たちは、
SAP Help Portalを開き、
SAP Notesを検索し、
過去の設計書を探し回ります。

特に若手の頃、深夜2時に一人でマニュアルを読みながら、

「これ、詳しい人に聞けば5分で終わる話なんだろうな……」

そう思った経験は、多くのコンサルタントにあるはずです。

しかし、シニアコンサルタントはいつも忙しく、
チャットのステータスは「取り込み中」。
結局、誰にも聞けずに数時間を溶かしてしまう。

そんな「孤独な調査時間」は、もう終わりにできます。

2026年現在、SAPには強力な生成AIアシスタントがあります。
それが SAP Joule(ジュール) です。

本記事では、Jouleを単なる検索ツールではなく、

「24時間いつでも相談できる、自分専用のシニアコンサル」

として活用し、調査時間を劇的に短縮する方法を解説します。


Joule for Consultantとは何か?

なぜ汎用AIでは代替できないのか

「AIならChatGPTやGeminiでもいいのでは?」

そう思う方もいるかもしれません。実際、汎用AIは非常に優秀です。
しかしSAPの実務においては、決定的な違いがあります。

汎用AIとの違い

ChatGPTなどの汎用AI

  • インターネット上の広範な情報を参照
  • ECCとS/4HANAの情報が混在する場合がある
  • 存在しない設定パスを回答することがある(ハルシネーション)

Joule for Consultant

  • SAP Help PortalやSAP Notesをベースに回答
  • 最新のS/4HANA仕様を前提に説明
  • 参照元を明示できるため検証が容易

つまりJouleは、「検索の代替」ではなく、

SAP公式ナレッジを理解した上で説明してくれるAI

なのです。


なぜ「シニアコンサル」と呼べるのか

Jouleの価値は、単にリンクを提示する点ではありません。

例えば、

「この設定をしたい」

と聞いた場合、Jouleは次のように返します。

  • 必要な設定ステップ
  • 前提となるマスタ・設定
  • 関連する影響範囲
  • 注意すべきSAP Notes

これはまさに、経験豊富なシニアコンサルが隣で説明してくれる思考プロセスそのものです。


実践編|Jouleを「シニア」として動かす3つの指示術

Jouleは賢いですが、使い方次第でアウトプットの質は大きく変わります。
ポイントは、「検索」ではなく「相談」をすることです。


手順書ドラフトを作らせる(調査時間の短縮)

未経験の機能に触れる際、設定パスを探すだけで半日が終わることがあります。

指示例

「S/4HANA Public Cloudにおいて、新しい税コードを定義し、販売組織に割り当てるまでの設定手順と前提条件を教えてください。」

Jouleは単なるSPROパスではなく、

  • 税決定ロジック
  • 関連設定
  • ハマりやすいポイント

まで整理して返してくれます。

この回答を整理するだけで、顧客説明資料の骨子が完成します。


モジュール横断の影響調査を依頼する

コンサルタントにとって最も怖いのは、「知らないところで壊してしまうこと」です。

指示例

「MMの入庫時の自動仕訳設定を変更した場合、FIの月次決算プロセスにどのような影響が出ますか?」

Jouleは、

  • 勘定科目への影響
  • 決算処理で発生し得る問題
  • 関連Notes

を論理的に整理して提示します。

これにより、他チームとの会議前に「論理武装」が可能になります。


Fit-to-Standardの代替案を壁打ちする

顧客からアドオン要求が出た時こそ、Jouleの価値が最大化します。

指示例

「出荷時に自動メール送信を行いたい。アドオンを作らず、標準機能で実現する代替案を提示してください。」

Jouleは、

  • Output Management
  • BRF+
  • SAP Build Process Automation

などを比較しながら提案します。

これはまさに、Clean Coreを守るための思考補助です。


【実体験】並行プロジェクトでのJoule活用術

現在私は、

  • 国Aの緊急バグ対応
  • 国Bの新規ロールアウト要件定義

を同時に進めています。

この状況で最も消耗するのは、「知識」ではなくコンテキストの切り替えです。

ここでJouleを、

外付けの思考メモリ

として使っています。

国A:調査の下準備を任せる

エラーログを投げ、関連Notesや影響範囲を先に整理させる。

国B:頭のウォームアップに使う

移動中にローカル要件をクイズ形式で出させ、思考を切り替える。

移動の多いコンサルにとって、これは大きな差になります。


Joule時代に「なんちゃってコンサル」を卒業する境界線

AIの登場で、コンサルの価値は下がるのでしょうか。

むしろ逆です。

価値が下がるのは、「知識を知っているだけ」のコンサルタントです。

これから求められるのは、

検索の速さではなく、問いの質です。

  • 顧客の曖昧な要望を構造化する
  • Jouleが理解できる形に言語化する
  • 出てきた選択肢から最適解を選ぶ

このプロセスは、人間にしかできません。

AIは意思決定の責任を取りません。

最後に本番環境を確認し、自分の言葉で顧客に説明する。
この泥臭さこそが、AI時代のコンサルタントの価値です。


まとめ|「浮いた3時間」で何をするか

Jouleを使いこなせば、調査時間は確実に短縮されます。

これまで深夜までかかっていた調査が、夕方のコーヒー1杯の時間で終わるようになる。

では、その「浮いた3時間」を何に使うでしょうか。

  • アーキテクチャや戦略レイヤーの学習に使う
  • 早く仕事を終えて、ゆっくり食事をする
  • 次の旅の計画を立てる

コンサルタントの仕事は、本来「知識の切り売り」ではありません。

顧客の未来を共に作る、創造的な仕事です。

Jouleという相棒を味方につけて、もっと自由に、もっとスマートに働いていきましょう。


今回のまとめ|Joule活用3つの鉄則

  • 「辞書」ではなく「相談相手」として使う
  • 問い(プロンプト)を磨く
  • 最後の責任は人間が持つ

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